2013年09月24日

感動のオリンピック2020年東京開催

 9月8日の早朝、夏期オリンピック・パラリンピックの開催都市が東京に決まった。前夜からなかなか寝つかれず、テレビにくぎ付け。IOC会長の「トウキョ」のか細い声はまさに天の声、思わず『万歳』と叫んだ。思えば、これより先に万歳を叫んだのはいつのことだったろう。


 前回の東京オリンピックは中学1年の時、会議室のテレビで見たマラソンの円谷選手が競技場内で抜かれるシーンは鮮明に記憶に残っている。あれから64年ぶりに東京でオリンピックが開催されるとは夢にも思わなかった。あと7年か、頑張って生きねば。


 今回のプレゼンは「伝え方の勝利」だと思う。日本人は「謙虚」を美徳とし、あまり人前でしゃべることを得意としない。しかし、五輪請負人ニック・バレー氏を起用したこともあり、最終プレゼンは欧米人を思わせる見事さだった。

 バレー氏は大型スポーツイベントのPRを手がけており、ロンドン五輪の招致も射止めたすご腕の五輪コンサルタント。
英語やフランス語でジエスチャーやジョークを交えながら語るプレゼンテイターはよく鍛えられていた。
招致活動では、東京が世界に誇れるのは、財政と治安、インフラの安定性を強く訴え、具体的な数字を入れることにより、説得力も増した。


 滝川クリステルさんの「東京は現金を落としても戻ってくる。昨年は30億円が警察に届けられた」という話や、フェンシングの太田雄貴選手の「ロンドン五輪の祝賀パレードに平日にもかかわらず50万人を超える人々が集まった」とかはそのいい例。


 「私がここにいるのは、スポーツによって救われたからです。スポーツは私に大切な価値を教えてくれました。それは2020年東京大会が世界に広めようと決意している価値です。」トップバッターの佐藤真海さんの言葉。笑顔と神妙な表情の使い分け、声の抑揚と目線。すべてが素晴らしかった。

 彼女の片足スポーツ義足で跳躍する姿が画面に映し出されると、これは決してオリンピックだけの招致ではなく、パラリンピックも含んだ招致なのだと改めて思わされた。

 
 ともあれ、今回のプレゼンはオールジャパンで勝ち取った五輪開催だった。
「Discover Tomorrow、明日を見つけよう」が2020年東京五輪のスローガンだが、日本のおもてなし精神で世界をつなぎ、国民の力で成功に導きたいものだ。


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