2020年07月08日

ある講師からの手紙

私はこの仕事に就いて以来、贈り物をいただくことがあるのだが、今年も一つの印象的な贈り物をいただいた。
 それは、巣立っていく講師からの長いうれしい手紙だった。


 塾長へ
 高校生の頃から今まで本当にお世話になりました。エクシードは私にとって本当に特別な場所でした。塾長に直接お伝え出来なかったので、この場をかりて報告させてください。
 一つ目は春に大阪の病院から内定をいただいた旨を伝えさせていただいたと思うのですが、実はその後ひそかに公務員試験(保健師)を加古川・尼崎・県職と受験し、すべてに合格をいただきました。春からは加古川市で専門職として働きます。


 中略
そして二つ目。大学受験は思うようにいかず、私学に行った私ですが、この度優秀学生賞なるものを頂き、首席で卒業することになりました。
塾生として皆さんの期待に応えることはできませんでしたが、第一志望を落ちてしまったことを塾長にした時、「失敗を経験している子の方が強くなれるよ」と塾長が声をかけてくださって、それがずっと私の励みになっていました。
 

 入学当初はもちらん私のプライドもあって、「なんで、この大学に…」と思ったこともありました。しかし、今の大学に行ったことにより、地元の友人とすぐに会えたり、自分の時間が多く持てたり、何よりエクシードで講師として4年間務めさせていただくことができました。今の私には何一つ後悔はありません。
このお話は今後受験に失敗して落ち込んでいる生徒がいる時に話してあげてください。
                   中略


 エクシードで働かせてもらうまで、私にはコミュニケーション能力はほとんどなく、自分の考えすら相手に伝えることが苦手なほどでした。よく話す生徒から話しかけても反応すらしない生徒まで……。どうすれば心を開いてもらえるのだろう。この子にベストな勉強法は何だろう。ひたすら試行錯誤する日々を送らせていただきました。そんな中でも塾長をはじめ皆さんが温かく迎えて下さって、「先生、会いたかった」と笑顔で飛びついてくる徒もいて、私にとってはエクシードは居心地のよい場所でした。
 

 勉強面だけではなく、人間としてどうあるべきかなど数多くのことを学ばせていただきました。エクシードで働かせていただいたことに感謝の気持ちでいっぱいです。本当はまだまだ続けたいくらいですが…。
 本当にありがとうございました。とても充実した4年間でした。

 お仕事大変なこともたくさんあるでしょうが、どうぞお体だけは大切にされて、ずっと私の大好きなエクシードを守り続けていただきたいと思っています。


本当にお世話になりました。
この手紙は、私のバッグの中に大切に潜ませている。この手紙は今や私の宝物になっている。

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