2020年04月25日

ワンチームで新型コロナに立ち向かおう!!

いま日本では、新型コロナウイルスの感染者の増大に歯止めがかからず、医療崩壊さえも起ころうとしている。このような事態から、私は学生時代に読んだカミュが著した「ペスト」を思い出す。


それはこんな内容だった。
アルジェリアのある街で、ある朝、医師はネズミの死体をいくつか発見する。そのうち、医師のもとには、おかしな症状を見せる患者がぞくぞく訪れるようになった。患者はだれもが高熱を発し、リンパ腺がはれ上がり、脇腹に斑点ができ、もがき苦しんでいた。そして、彼らは、次々と死んでいく。これがペストの発生だ。ペストが街全体を蝕もうとしていた。行政府は、幾百もの死体を焼却するが、きりがない。このような中で、、必死に「悪」=感染症だけでなく、行政府と闘う医師や市民たちの姿が描かれている。


そして、市民のたゆまない努力と、そして、多くの犠牲の中で、ペストはゆっくりと、ゆっくりと、終結の方に向かっていく。死亡者は減っていき、街には安堵の雰囲気が広がる。しかし、そこには喜びはない。


この小説で、カミュは最後に私たちに警告を発している。
おそらくはいつか、人間に不幸と教訓をもたらすために、ペストが再びそのネズミどもを呼びさまし、どこかの幸福な都市に彼らを死なせに差し向ける日が来るであろうことを。


新型コロナは確実に私たちの前に迫っている。あの、志村けんさんも岡江久美子さんもコロナに奪われてしまった。
今は私たちが試されたいる時だ、この時こそ人間としての真価が問われる。それぞれが担っている社会的責任を果たし、自分だけは大丈夫だという安易な考えは捨て、ワンチームとなってこれに立ち向かわなければならない。

 未来を変えるのは、私たちの今の行動です!!
 

過去のエントリー