2019年03月26日

「イチローの引退思う」

 とうとう、この日が来てしまった。彼のプレーの一挙手.一投足にどれだけワクワクしたことか。引退会見もイチローらしく清々しいものがあった。

イチローの言葉に象徴的なものがある。
彼によれば、
「小さいことを積み重ねるのが、とんでもないところに行くただ一つの道」                                                             だという。
 「人が僕のことを、努力もせずに打てるんだと思うなら、それは間違いです。僕はいつも一生懸命プ レーしていますが、今日はよい結果が出なかった。でも、だからといって後悔もしていないし、恥ず かしいとも思っていません。なぜなら、できる限りの努力をしたからです。
 でも、だからといって後悔もしていないし、恥ずかしいとも思っていません。なぜなら、できる限りの 努力をしたからです。」
 

 イチローは野球道の球道者だったに違いない。それはまさに剣の達人を思わせるような生き方だった。そしてその生き方は私たちの誇りでもあった。
 

 かってのホームラン王.王貞治さんのように余力を残して、去っていくのも一つの生き方だが、弓折れ矢尽きるまで生きていく、野球道を究めようとしたイチローの生き方が私は好きだ。


イチローの前にイチローなく、イチローの後にイチローなし。


 イチローの積み上げた記録を上げれば枚挙に暇がない。しかしメジャーのシーズン最多の262安打。10年連続200安打は特筆すべきものだ。ボンズやソーサーなどパワー全盛期のメジャーリーグにあって、地道にヒットを積み重ねるスモールベースボールを示し、アメリカ人の野球観を変えた。

渡米当初は受け入れられなかったアメリカ人にも実績を積み重ねることによって受け入れられ、オールスター戦にも10年連続して選出された。


 引退会見では、
「無理だとあきらめずにチャレンジしてみる。夢は声に出してみる。向いているものでなく、自分がすきなものを突き詰めよう」
言葉にして表現することは、目標に近づく1つの方法ではないか」


 フアンに対しては、
『人に喜んでもらうことがいちばんの喜び』『ファンの方々の存在なくしては、自分のエネルギーがまったく生まれない』と言っていいとも言った。
多くの苦難を乗り越えた達観者を思わせる言葉だ。


 また妻に対しては、
まあ、とにかく頑張ってくれました。僕はゆっくりする気はないですけど、妻にはゆっくりしてもらいたいと思ってます」
  長くイチローの戦いを支えてきた弓子夫人に対して。ホームの試合の時はゲーム前に弓子夫人が握ったおにぎりを食べていて、その数が通算2800個くらいだった。「3000個握らせてあげたかった」という言葉に、妻への深い感謝がにじみ出ている。
 

 深夜に及ぶ引退会見であったが、イチローらしい会見だった。
 その柔和な言葉と顔がすべてから開放された心を表しているようだった。
 イチローにはありがとうを何回言っても言い足りないくらいだ。
 
 でも本当にありがとうイチロー。