2017年08月18日

故郷、出石での”炎”の学習合宿

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今年初めて、中3生徒の学習合宿を実施した。これは夏休みの集中的な学習を通じて、学力の向上や、学習意欲を高め、自主的に学習に取り組む習慣をつけること。集団行動を通じて受験生として進路の意識を高めることを目的として行ったもので、塾生には3日間で24時間の勉強を課した。
場所は私の故郷の豊岡市出石町にある「一輪亭」。


 この「一輪亭」は民家を改造したもので宿泊することもできた。。友人がそこの世話役をしており、高校の同窓会で使用したこともあった。そんなことから私は塾生をここに連れてきて、山の中の自然に触れながら勉強に集中させようと考え総勢72名で奥山と呼ばれる地域で合宿することにした。


 奥山には、住人は7名だとか。男子生徒が宿泊した公民館の隣には朽ち果てた廃屋があった。その廃屋は屋根は一部崩落しているものの表札や洗濯機、物干しさおなどそのままに残されており、外からわずかに見える家の中は昔私が住んでいた家そのものだった。驚いたことに、元の住民が鉢植えで栽培していたであろうプチトマトは赤い実をつけており、私はそのひとつを口の中に入れた。


 合宿では生徒に厳しさを求めた。テストが合格点に達しないと合格するまで再テストを繰り返した。はじめは合格点に達しない生徒が多かったのだが、だんだんとその数は減っていった。でも生徒の中には、午前0時に再試験を受けた者もいた。「教育とは意識づけだ」と信じて疑わない私だが、生徒はよくそれを実践したと思う。


 2日目の朝、5時前に目覚めた私が散歩に出かけようとすると、2人の女子生徒が玄関に立っていた。何でも5時に再試験をするから宿泊所に来いとのことだったが、それを言った講師はいない。どうしようかと困り果てていたのだと言う。そこで私が代わりに即席テストを行い、2人とも合格した。そのときの2人のうれしそうな顔といったら。
昼食は出石そばの食べ放題。地域の人が総出でもてなしていただいた。女の子があまり食べなくたくさんあまってしまったことが残念。でも、どの生徒もおいしい、おいしいと食べてくれたことがうれしかった。


 最終日は合宿で皆が楽しみにしていたバーベーキュー。玉ねぎ・ピーマンなど地元の野菜などに加え但馬牛やマスなどの魚もおいしかった。台風通過の雨の中勉強を終えた生徒がはちきれんばかりのにぎやかさ。その熱気からか雨も去り、メインイベントのスイカ割り。生徒の大きな歓声が山中に響き渡った。
帰りにはおにぎりなどいただいてバス乗ると爆睡。なんとも心地いい疲れだった。


 帰ってから生徒が書いた合宿の感想文を読むと、うれしい言葉が多く見られた。

 夏合宿では、長時間勉強しました。最後にテストがあると思うと、がんばろうと思いました。すごく集 中できたし、いままで難しいと思っていた問題を解けるようになりうれしかったです。食事の時とか、寝る時とかいろんな子と仲良くなれたし、BBQとかスイカ割では、全員で思いっきり笑って楽しめた なと思いました。


 合宿はとても疲れたけれども、とてもいい3日間でした。塾長から「今年の3年は受験の意識が低すぎる」と言われ、自分もそう思いました。合宿ではやさしい民家の方に勉強をする環境をつくって いただき、今まで以上にとても勉強しました。そのおかげで苦手だった一次関数ができるようになり ました。食事は毎回お腹いっぽいになるほど食べました。とくにバーベキュの肉はとてもおいしかっ たです。

 
 はじめは友達できるかな、勉強についていけるかなと不安なこともありましたが、合宿が始まり 友
だちもたくさんできて、不安なことはなくなりました。Aクラスだと言われた時は、ついていける自信がなかったのですが、先生方がわかるまで教えてくださり、わからなかった関数の面積も求めることができるようになりました。
  
 合宿は3日と短い間でしたが、私は人間として成長したように思います。この合 宿に参加して本当によかったと思いました。

 最初は友たちがいなくて合宿に行くのが不安でしたが、でも行ってみると友だちができてすごく楽し い合宿になりました。この合宿で覚えてことを塾でも学校でも生かしていきたいです。


 今生徒は真ん中に「感謝」と書いた色紙に、それぞれの思いを書いている。色 紙は合宿をした「一輪亭」に送るもの。

 来年も出石に行こう。そう思った私でした。