2015年10月12日

最強の敗者!サクラジャパン

 いやー、すごかった。奇跡は本当に起こるものだ。

 イングランドで開かれたワールドカップで、日本チームは南アフリカ・サモア・アメリカを破って3勝、スコットランドには敗れて予選リーグ敗退したが、この快進撃は感動を通り越した驚愕といえるものだった。日本チームはラグビー界に新しい風を巻き起こし、縮図を変えた。
 

 スポーツの中で、ラグビーは実力の序列がハッキリとしており、サッカー・野球などと違い下剋上、つまり番狂わせが一番起きにくいスポーツとされている。日本が南アフリカに勝った翌日には、世界の新聞に「ミラクル」という文字がどれだけ踊ったことだろう。ちなみに日本は過去のワールドカップにわずか1勝しかしていない。このことを考えれば、「ミラクル」は当然の表現かも知れない。
 

 体力に劣る日本チームは、あたり負けしないための徹底した体力強化と猛練習に取り組んだ。練習は早朝から始まって3部練、時には4部練で深夜にも及んだという。テーマは「勇気を持て」

 100キロ以上の強力な体力にものをいわせて、押しまくる外国のチームに比べ、日本は強靭な体力づくりと、猛練習によって無尽蔵のスタミナを身につけた。だから試合の後半になっても息あがることはなかった。
 

 また戦術と戦略の勝利でもあった。日本チームは相手チームの「弱みを知り、弱みを突く戦法」。自チームの「強みを知り、強みを磨く戦法」を徹底させた。
 

 モールのしつこいまでの波状攻撃の繰り返しで、相手ゴールに迫った。タックルも低くして、2人がかり、時には3人がかりで大男を止めた。
 そして、あの五郎丸選手の確実なキック。ボールを2回回し、5歩後ろにまっすぐ下がり、3歩で左右に足を止める。それからあの集中ポーズ。見事なルーテインワークでキックを次々と決めた。今や日本では人差し指と中指を重ねたあのポーズはブームにさえなっている。
  

 私は今でも忘れられないのは、初戦の南アフリカとの試合。相手は横綱級のチーム、ペナルテイゴールで同点であっても御の字のところ、何とスクラムを選択し、トライを狙いに行って、見事決めたところだ。勝利に対する執念と言おうか、絶対負けないという強い意志と勇敢さを見た。34対32歴史的な大勝利だった。
 

 予選リーグは敗退したものの、歴史を刻んだラグビーの日本代表は「最強の敗者」と評され、「日本は決して一発屋ではなかった」南アメリカの新聞にはそう書かれた。
  

  可能性を信じて、あきらめずに挑戦し続ければ、道は開かれる!
  
 日本チームから学び取ることは多いが、決して感動を感動として終わらせるのでなく、私たちは、子どもたちの夢を実現させるためすべてを尽くし、心をもってこの仕事に邁進したいと思う。