2008年06月25日

山本一力に心酔

 いやー泣きました。山本一力の世界にグイグイ引きこまれました。「菜種晴れ」一気に2日で読み終えました。私は時代小説は司馬遼太郎・津本陽作品以外あまり読まないのですが、「あかね空」を読んで以来、今では完全に一力ファンになってしまい、彼の作品のほとんどを読破しました。
 
  山本一力さんは、46歳から小説家をめざすといういわゆる遅咲きの人生ですが、53歳になった時に直木賞を受賞し、それから一気にブレイクしました。彼の作品の底に一貫して流れているのが、江戸深川の人情と機微で、何よりも過酷な運命や災害にくじけない前向きの姿勢を描いているところに勇気づけられます。それに時代考証もしっかりしていて、登場人物の年表をきちんと描き、本人が主人公になりきっているところが本当いいです。


  「菜種晴れ」の舞台は江戸末期、房総勝山の菜種栽培農家に生まれた二三(ふみ)という娘が、5歳で江戸の菜種問屋の養女にもらわれることになります。肉親とのつらい別れに耐え、大店の跡取り娘として成長する二三だったのですが、15の時深川の大火事で店を失い、養父母も亡くなります。10年後、生母直伝のてんぷらの揚げ方でてんぷら屋を開業し、江戸の評判をよぶというのが大まかな内容です。

  ここまで読めば同氏の作品「だいこん」を想起させるようなサクセスストーリーかと思いきや、開業した天ぷら屋は安政の大地震により倒壊、かけがいのない生母と婚約者を同時に亡くするという事態を招きます。一力さん、なにもここまでニ三(ふみ)を追い込まなくてもいいのにと、正直なところ思いました。
しかし、二三(ふみ)はくじけないのです。自分の力で立ち上がるのです。


後ろを振り返ってあれこれと思い返すのは、二三の生き方ではなかった。なにが起きても懸命におのれを奮い立たせて、前へ前へと歩んできた‥ 

 
  二三の気丈さと苦しい時ほど助け合う下町の人情と心の豊かさ。私たちの忘れたいたものを思い起こしてくれるようなすばらしい作品でした。

 わたしもくじけない。

「菜種晴れ」を読み終え、余韻に浸りながら飲んだウイスキーの水割りは格別のおいしさでした。


※私の好きなフレーズ
つらいときは、好きなだけ泣きなはれ。足るだけ泣いてもよろし。そやけど、自分が可哀相やいうて、あわれむことだけはあきまへんえ。それは毒や。つろうて泣くのと、あわれむのとは違いますよってな。
山本一力作品「梅咲きぬ」より

2008年06月13日

努力は、人を裏切らない 

―自分を光り輝かせるためにー
 「努力は人を裏切らない」これは、スピードスケートの選手である岡崎朋美さん言葉です。彼女は小柄な体ながら、トリノ冬期オリンピックで3大会連続の五輪出場を果たし、500Mで4位に入賞しました。長野オリンピックでは同種目で銅メダルを獲得したことでも有名です。

彼女は夢への挑戦を続け、夢をあきらめないで、見事夢を実現しました。また彼女は「練習は、不可能を可能にする」とも言っています。
 
夢の実現にとって大切なことは何でしょう。それは、夢に挑戦してみることです。夢は、思っているだけでは実現しません。夢に向って、小さい一歩を踏み出すことが重要です。

「夢」と「小さい一歩」は、隔たりがあるように思われますが、「小さい一歩」をたゆまず続けると、考えたよりずっと早く夢は実現してしまうものです。

夢は、語るものでなく、実行されるもの、挑戦されるものです。行動を起こさなければ、始まらない、動かない、克服できないのです。

「挑戦の継続」 「勉強の継続」 「練習の継続」 継続していれば、何かに気づくことがあり、その時、扉は開かれます。
               You can do it

               夢を持つこと
               大きな夢を持つこと           
               小さな夢をもつこと                                  
               自分を信じること
               自分の可能性を信じること          
               そこに、希望が芽生える。
               夢は信じなければ、始まらない。ふくらまない。
               信じれば立ち向かえる
               夢は信じれば、かなう。
               自らを信じ、続ければ、夢はなる。
               きっとできる!!                                    

2008年06月05日

子どもにプラスのエネルギーを伝えたい

私は新規採用した講師に最初に必ず問いかける言葉があります。それは、「講師にとって一番大切なものは何だと思いますか?」です。そうするとほとんどの講師は「生徒にわかりやすく説明すること」「生徒の成績をあげること」などと答えます。


確かにこれは講師にとって必要なことです。しかしそうしたことは単なる技術に過ぎません。私たちに求められているのは、塾生の『学ぶ心を培う』ことです。だから私はまずは「あいさつ・笑顔・元気」の3つを大切して欲しいと言います。それは、あいさつはコミュニケーションの第一歩であり、笑顔・元気は塾生にプラスのエネルギーを伝えるからです。プラスのエネルギーは必ず人から人へと伝播します。
    
   教場にやまびこあいさつが飛び交えばほのぼのと明るくなり、「学ぼう」という気持ちも高まってきます。あいさつをするということは、人がそこにいることの認識であり、同じ空間を共有しているということの認識です。また、あいさつはその人の文化度・7つの人格をあらわすと言われます。性 格・積極性・ワークマンシップ・自信と情熱・社交性・教 養・心身の健康などがそれです。

あいさつにいつもの元気がない生徒に「○○君どうした、いつもの元気がないなー。何かあったん?」と聞くとほとんどの生徒は「友だちとけんかした」「親に叱られた」などと話してくれます。「ほう、そうか。何でけんかしたん?」「何で叱られたん?」話は続いていきます。

NHKのドラマ「フルスイング」でも高畠先生は、かたくなな生徒たちに校門の前で、「よっ、未来の婦人警官、おはよう」「未来のJリーガー、おはよう」と自分から積極的に声をかけ、生徒の中に入っていこうとしていました。この問いかけが生徒の心を開く行動につながっていったのです
 
先月の日本教育者セミナーで、「あいさつは人と人とを結びつける金の鎖である」という言葉を聴きました。本当にそう思います。あいさつがきちんとできる生徒は、学力向上のスピードが驚くくらいに加速されていきます。
あいさつ本当に大事にしたいですね。