2008年01月29日

祖母の死から‥『Dear,Grandma』

昨年の5月9日に僕は祖母を亡くしました。僕の家は母子家庭で幼い頃からよく祖父母に面倒を見てもらっていました。授業参観なども母が仕事でこられない時は祖母が代わりに来てくれていました。とてもやさしく、でも怒る時はしっかりと怒ってくれる僕にとっては自慢の祖母でした。


そんな祖母が一昨年の秋ごろ、体調が崩れ祖父が病院に連れて行きました。そこでの診断結果が「血管肉腫」という今までに聞いたことが無い病名でした。ネットで検索してみるとペットなどの動物に多い病気のようで血管にできるガンだと言うことがわかりました。しかも祖母のそれは、一番近い病名で言うとそうなるだけで、前例が50件ほどしかないとても珍しい病気とのことでした。年の暮れに手術をして悪性の部分を摘出し、正月は自宅で過ごしました。

その手術からわずか1ヶ月足らずでまた痛みが出たようで病院に連れていくと、摘出したはずの腫瘍は元の大きさの倍になっていました。しかも大動脈の近くにあるようで摘出は困難だと言われました。
それから祖母は闘病生活に入り、平成19年5月9日午前9時15分、祖母は母と妹にみとられながら静かに息をひきとりました。享年76歳でした。
僕は小学・中学生時代、やんちゃをしては怒られ、祖母によく反抗していました。高校からはオーストラリアに留学したため、年に1,2度しか会えなくなりました。一人遠く離れて、ようやく家族の大切さに気がつきました。人は自分ひとりでは生きられない、支えてくれる友達や家族がいるからこそ生きていけることを学びました。


この塾に就職して、これからいろいろと恩返しをしていこうと思っていた矢先の出来事でした。「なんでまだ元気やったときにもっと色々してあげられんかったんやろ。なんでもっとお見舞いに行ってそばにおってあげんかったんやろ。」ととても後悔しました。


あれから8ヶ月、悲しみも少しずつ癒え、いつもどおりの生活に戻りつつありましたが、僕の心の中ではまだ何か引っかかっている感じがありました。そんなときに友達に教えてもらった『九州男(くすお)』という長崎出身のグループの『Dear,Grandma』という歌を聴きました。天国にいるおばあちゃんにあてた歌詞は僕の心を強く打ちました。


『言いたかったけど言えなかった。もしもこの声が聞こえるのなら、どうか、もう心配しないで。』


いつも僕たち孫の心配ばかりしていた祖母に対する僕の今の気持ちがそのまま歌われている気がして自然に涙が流れました。
思春期の頃は親や祖父母がうっとうしく思ってしまう時期があります。でもその親や祖父母がいなければ今の自分は存在しません。家族の愛情の中で育ったことは、これからのあなたにとって、とても大きな宝物となります。いつかは別れの時がやってきます。それは誰にも変えられない事実です。だからこそ、その時に後悔無く、心から『ありがとう』といって送れるように、これからを過ごしていってください。

2008年01月25日

成績って気になりますか?

成績は大切なものですが、一個人としてのあなたの価値の最終的な判定ではありません。それでも在学期間を活用して、出来る限り多くのことを学んでください。通常そのような努力は、成績に現れるものであり、それはあなたと、あなたを応援している人たちを、幸福で満ち足りた気分にさせることでしょう。


もっと上手に、もっと楽しく学ぶために二つのことを提案したいです。


☆ 興味を持つ
何かに夢中になると、そのことについてもっと学びたくなります。『やる気−勉強好きな子どもに育てる』と言う本は次のように述べています。「研究者たちがはっきりと述べていたことだが、楽しいので学ぶという子供たちの場合、学ぶ事柄はより深く、より豊かになり、より長続きする。困難なことに取り組むときも、子供はより根気強く、創意を働かせ、やる気を出す。」
実は私は長い間、いろんな形で、若者たちと数学を一緒に考えてきました。以前に比べると冴えはありませんが、それでも今でも問題が解けたときの喜びを味わうことが好きです。分からないときは掃除をしたり、料理をしていても、その問題を考えています。数学を考えていたら、夢中になって学生気分になっています。だから、あなたにも純粋な喜び『わかった!』という喜びを味わってほしいのです。


☆ 復習する
『学んだことの80%は24時間以内に忘れてしまう可能性があります。学んだ直後、翌日、1週間後、1ヶ月後、さらには6ヵ月後に簡単な復習をするなら、記憶力を大幅に向上させることができます。100%近く覚えることさえできるようになります。』
先生が、「これをあとで復習しておきなさい。」と言われたことを、今までに数え切れないほどあるのではないですか?それは本当に効果があります。宿題をすることは、少し形を変えて復習することになります。


成績なんか気にしないで、どんどん新しいことを学び続けてください。そうすることは、あなたのこれからの可能性を広げることでしょう。

宝殿教室理系講師
村山

2008年01月21日

近江商人

みなさん、近江商人ってご存知でしょうか?
室町時代に東海.北陸方面と京都を結ぶ商業活動をしていた商人のことで、江戸時代には多くの成功者を出したと言われています。

その近江商人の商人道のなかに、『三方よし』というものがあります。
三方よしの三方とは、自分、相手、社会のことです。つまり、近江商人にとっての商いは、自分にとっても、相手にとっても、社会にとっても良いものであるということを意味しています。

僕はこの『三方よし』という言葉を、塾講師として生かしていこうと思っています。担当生徒にとって、また自分自身にとって、そして周りにとっても良い影響を与えれるような授業を心がけています。

エクシード宝殿教室理系キャップ