2019年11月04日

マイナス12からの逆襲

 今年のワールドシリーズはヒューストン・アストロズとワシントン・ナショナルズの間で争われたが、近年になく手に汗握る試合が多く興奮させられた。しかも、両チームともホームで破れ、敵地で勝つという史上初の結果を残し、チーム創設51年にしてナショナルズは悲願のワールドシリーズ初制覇を果たした。


 特に最終戦は最後までナショナルズらしさが全開だった。2点を追う7回、3番レンドンの本塁打で1点差。1死一塁とし、5番ケンドリックのライトポールに当たる2ランで逆転した。6回までわずか2安打の劣勢も、終盤の3回で6得点。一気にひっくり返した。

 初の世界一に導いたマルティネス監督は「信じられない。選手の皆がやってきたことをすごく誇りに思う」と感慨に浸った。
かってはリーグのお荷物とされ、エクスボズからナショナルズと球団名も変え、本拠地球場もモントリオールからワシントンに移した。


 今年も開幕50試合での成績は19勝31敗と不調で、一時は監督更迭まで囁かれたが、それからのワイルドカード進出⇒リーグ制覇⇒ワールドチャンピオンへの道をひた走った。
これは奇跡だといえる。それだけにマイナスからの大逆襲は見ていても面白く、実に痛快だった。
これから教えられたことは「決してあきらめないこと」、自分を信じて仲間を信じて「その気になればできる」ということだ。


 私は根っからの巨人フアンだが、0勝4敗という今年の日本シリーズの結果の惨めさにどれ
だけ心折れたことか。それだけに「マイナス12」からの大逆襲という言葉を今の巨人に贈りたい。 

過去のエントリー