2017年06月01日

藍ちゃん引退さびしいな

 宮里藍ちゃんが現役引退を表明した。髪を一つに結び、サッパリとした表情で会見場に臨んだ。その表情には人知れない苦悩から解放され、やりきったようなさわやかさがあった。


「自信がもてなくなった」「モチベーション保てなくなったと」というのが引退理由だという。1メートル55センチという小柄ながら、「強い気持ちで」戦いアメリカでも活躍し、ランキングは世界のトップになった。


 高校在学中で日本ツアー優勝するなどゴルフ界に旋風を巻き起こした。今の女子ゴルフブームの先鞭をつけたのは間違いなく彼女だ。
彼女の残した戦績がすごいことは言うまでもないが、人としても超一流だった。だからこそみんなに好かれ、フアンも多かった。
 

 30歳を過ぎた女性に「藍ちゃん」と呼ぶのは失礼かも知れないが、何か「藍ちゃん」と呼ぶのが一番ふさわしい。「何事もトップに、そして愛らしく、知的でさわやかな子になるように」との意味を込めて藍と名付けられたという。その名通りの人生を歩んできた。

 世界で活躍できた要因は?と問われ、 
「自分自身と向き合えたこと。米ツアーで小柄な方で、パワーもない。でもショットの精度と小技で勝負するところにメンタルトレーニングも加わって、そこが土台となって戦えた。そこがゴルフの良いところ。自分自身をコントロールして、自分のゴルフを信じることができた」


 私は藍ちゃんのはじけるような、清々しい笑顔がとても好きだった。笑顔を見ていると何か希望がわくような気がしたものだ。彼女から「やればできる」を教わったような気がするのは私だけだろうか。

 
 藍ちゃんの魅力は、「謙虚さ」だと思う。明るさの中に潜んだ冷静沈着なプレースタイルに魅せられたものだ。

 意志あるところに道は開かれる。藍ちゃんの座右の銘としてきた言葉だ。引退会見では自分で出した答えに、悔いる様子も全くなかった。「とにかく残りの試合に全力を注ぎたい。終わった後は少し休みたいです。ゴルフを通じて人生が豊かになった」。


 藍ちゃんは最後まで、清々しかった。
 そして最後に「これ以上ないゴルフ人生でした」と締めくくった。
 残念だけれど、ありがとう藍ちゃん。
 おつかれさま藍ちゃん。
 
 私の中の楽しみがまた一つ消えた。