2014年12月08日

勉強頑張ったのに成績が下がった

 期末試験も終わり、自分の成績表を塾に持ってくる生徒にもさまざまな表情がある。成績の上がった生徒は当然ニコニコしながら成績表を差し出す。
 
 しかし、成績が良くなかった生徒は、硬い表情でそっと成績表を出す。これはわれわれにとっても辛いこと。頑張った生徒にとって「成績があがる」ということは最高のご褒美であり、喜びでもある。やったことに対する見返りがないというのは、生徒の今後のやる気にもつながるからだ。


 こんな時、私は生徒に「今回の結果は残念だったが、次の試験頑張ろう。一生懸命やっての失敗は決して無駄ではないよ。これは次につながる意義ある失敗だから。」と励ますことにしている。


 次に、頑張ったことは褒めてあげるのだが、「やり方」がどうだったのかと問いかける。勉強は、まず問題を解く、次にできなかった問題をもう一度解き直し、頭の中たたきこむ。これがあってやったことは初めて学力となる。


作業」と「勉強」を勘違いしている生徒も多くいる。例えば漢字や英単語を何度も書いて覚える。これは「作業」。「勉強」は問題を解くことから始まり、解きあげることで終わり、最後にできなかった問題をもう一度やり直すことで、知識として定着させることが必要だ。


やり方を間違えると結果は出にくい。しかし、その過程は「よく頑張ったね」とほめる。問題は、結果の出なかった生徒のやる気を次のテストまでいかに持続させるかに関わっている。


結果が伴わなかった場合は、「分析」することが必要。そのため私たちは、どこがどう間違っていたのか、テストの答案チェックをする。まず、はじめに解答欄を全部埋めているかどうか。次に何をどうして間違えたのかを見る。


 分析ができれば、いい点が取れなかったくやしさを次のテストにぶっつけることです。人はくやしさを感じる度に成長するものですから。

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