2012年03月23日

ある「職業訓練生」からの手紙

細井先生へ
  数々の試練を乗り越え、昔ただならぬ苦労をし、今の先生があり、これからも元気でお変わりなく頑 張っていただきたく思います。
  どんな時にも弱音をはかず、いつも寛大な心。私にとって見習うことがまだまだたくさんあります。

 
 この半年間、本当に言葉にできないほど勉強させて頂き、心より感謝しております。また、気配り、心 配り、決してえらそぶらない謙虚さ、繊細さ。私みたいな者に対しても優しく接していただき本当にあり がとうございました。
  
 私にとってこの間の経験は何物にも代えがたいものでした。先生からいただいたエネルギーを糧にし てがんばります。本当にありがとうございました。
 汚い字で申し訳ないです。
  
 今日は「基金訓練」の修了式。前日、元調理師だったNさんが、おぞおぞと差し出した手紙(彼に言わせれば感謝状)には不器用だが心のこもった言葉が並べられていた。


 私どもの教室では、未就職者に再就職できるよう厚生労働省の認可を受けた職業訓練を1年半実施してきた。今回は平均年齢がかなり高い人たちが集まった。ほとんどの人が家庭を構えており、それだけに悲壮な決意で今まで触れたことのないパソコンや簿記などを学び、就職に必要な技術を身につけようとしていた。訓練6カ月を終えて、就職の決まった人が何人かおり、うれしい限りだ。
 

 私の担当は「業界特化分野」。業界・業種を知ってこその就活である。業界の動向とタイムリーな話題をとりあげ授業を進めてきた。
 

 2008年アメリカのリーマンショックに始まって、長引く不況。「就職氷河期の再来」とまで言われ、出口がなかなか見つからない。でもその先には、必ず積極採用の波がやってくる。それを信じて自分なりのキャリアデザインを描き、自分のスキルを磨いておけば、景気が上げ潮に向かうと盛り返すチャンスは生まれる。
 

 もう一つの感謝状には、
 先生の迫力ある授業をいつも楽しみにしていました。もうすぐ修了式を迎えますが、少しさみしい気がします。よい先生方と仲間との思い出を大切にして、次の仕事頑張っていきたいと思います。
 64歳の方からの手紙である。
 その中には「先生の奥さんをさがしたいと思います」とも書かれていた。この言葉には、若い人にない、温かい思いやりの心がこめられていた。