2010年12月01日

ゴルフのマナー

 先日、私が幹事をしている月壱会のコンペがあった。コースは、ほとんどのホールでグリーンが見えるZYOMO倶楽部上月コース。
 

 月壱会は、ゴルフのクラブなどまったく握ったことない初心者が、十数年前神戸新聞主催のゴルフ教室で出会い、そのメンバーを基に同期の会結成した。月に一度第三日曜日に開催するので名称を「月壱会」とした。コンペも今回で152回を数える。
 

 風もなく絶好のゴルフ日和、朝、8時26分にスタートした私たちの組は、それから悲惨な一日を送ることになる。前の組は、女性1名入れた4人の若者がセルフでプレーをしていた。そのマナーの悪さや最悪・最低。その一部をあげておこう。


 先行する若者の一団を引っ張っているのは、どうやら女性らしい。姿形は一人前のプロゴルファー気取り。しかし、マナーがなっていない。その日は日曜日、そのうえ月例会もありゴルフ場は大変混んでいた。速やかなプレーを心がけるのがゴルファーとしての第一の心得。この4人そんなことはお構いなしのスロープレイ。1ホールのプレーが終わっても、ボールマーク(球が落ちた際に生じるグリーン面の傷)も直さない。だからグリーンは穴ボコだらけ。次にプレーする私たちが直すことになる。


 また、打つ前の素振りがやたら多い。アドレスに入ってからも構えてからじっと考え込んだりして打つまでが長い。ショットを失敗すると、その場で首を傾げながら「おかしいなあ」と言わんばかりの素振りを繰り返す。それが実力だ。さっさと先に行け。


 たまりかねた私たちは、巡回してきた係員に注意するように告げ、係員もキャデイーの代役をするなど、はやく進める協力もしてくれた。しかし、相変わらず動作が鈍い。女性は自分の力を誇るかのようにレギュラーテイーから打っている。本人がうまいと思っているならまあそれはそれで許そう。しかし、後続が詰まっているにもかかわらず、テイーショットOBの打ち直し、カートが見えなくなり後のグループの我々が打とうとすると、急に2人が脇から飛び出してくる。


ミスショットしても、ゆっくりと歩き、速やかに足早にボールのところまで行こうとしない。おまけに腕は三流ときた。腕が悪ければ、人に迷惑かけまいと走ったり、クラブを3〜4本持ち、どの距離にも対応しようとするのが当たり前のこと。私たちも初心者の頃、とにかく後続の人に迷惑をかけないよう走り、プレーファーストを心がけたものだ。


 ゴルフというスポーツは、他のスポーツ競技とは少し違い、決められたルール以外にマナーというものがとても重要視されている。しかし、プレーに対して審判が目を光らせている訳ではなく、プレーヤー自身が、審判の役割を果たしている。自分自身で自分を管理するというルールの上に成り立っている。だから『紳士のスポーツ』と言われている。メジャーな大会ではマナー違反で退場させられることもある。


 最近では石川遼選手が注目を集め、ゴルフの「ゴ」の字も知らないような人がゴルフ場に押しかけるようになった。それにかっこ良さに憧れ、ちょっとしたゴルフブームになってきている。腕は三流、マナーも備わっていないのに姿形だけは一人前のアマチュアが多い。


 ゴルフの魅力は、仕事のことなど一切忘れて、大自然の中でゆったりとした日を過ごせること。これは建前。本音はドライバーがスカッと当たった時の爽快感。寄せワンでパーをひろった時のうれしさ。バーデイパットを決めた時のガッツポーズ。気分もスッキリ、リフレッシュできる。また、新しい仲間を作ったり、交流を深めるにもいい。何よりも年齢・体力・技量に合わせて自分のペースで楽しめるスポーツだ。私にとっては生涯スポーツでもある。


 さて、当日のコンペの結果は、私は憤ると怒りをエネルギーにして、本来の力以上のものを出すらしく、後半のラウンドは1オーバーの33で回った。そして、ベストグロスで優勝。結果は最高だが、苦々しい思いでゴルフ場を後にした。

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