2010年01月08日

スーザン・ボイルさんに魅せられて

  スーザンボイルさんは、見た目は2重あごでややメタボの47歳。外見からはずっとふけて見えるおばちゃん。彼女は、スコットランドの教会でボランテイアとして働いており、猫と二人暮らしの独身。小さい頃から学習障害があり、いじめを受けていたという。カラオケ以外では、大勢の人の前で歌ったことなどなかった。

  
  それがイギリスのオーデション番組「ブリテンズ・ゴット・タレント」に参加した。おどおどしながら舞台に立つ彼女、ミュージカル女優になりたいと夢を語ると、彼女の年齢や容姿と夢とのギャップに、観客は失笑し、審査員は場違いな彼女を好奇の目で見つめた。


 歌はミュージカル「レ・ミゼラブル」の「夢破れて」。歌い始めると、見た目から想像つかないようなすばらしい歌声に、最初のワンフレーズから審査員や観客は圧倒された。そして、歌い終わると会場は割れんばかりのスタンデイングオベーションに包まれた。

 彼女の歌には、歌を職業として歌っている人、いわゆる歌手にはない、心から湧き出てくるような響きがあってなんとも心地よくまるで「天使のような歌声」だった。
また、歌詞が彼女の人生をそのまま映し出しているようでもあった。

        「夢破れて」  
  昔は夢を見ていたわ
  望みが高いと
   生きる価値もあった
  永遠の愛を夢見ていたわ
    神様が許してくれると信じていた

  そのとき私は若く、
  恐れるものは何もなかった
   夢は作られ、使われて、無駄にされた
  支払われる身代金もなかった
    歌われない歌はなかった
  味見されないワインはなかった

  
  でも、虎が真夜中にやってきた
      雷のように低い声で
  あなたの希望を引き裂くように
      あなたの夢を恥に変えるように

  
  そして、私いまだに彼が私のところにやってくる夢を見る
   何年もいっしょに住む夢を
  でも、叶わぬ夢がある
     切り抜けられない嵐がある

  今生きている地獄とは
     かけ離れた生活を夢見ていた
  
  あの頃に夢見ていた生活とは、あまりにも違う生活
        今の生活があの頃見ていた夢を奪ってしまった


 日本の紅白歌合戦に招かれた彼女は、圧倒的な声量と生美声で日本中を魅了した。教会ボランテイアの普通のおばさんが、歌手になったという、まさに絵に描いたようなサクセスストーリー。こんな彼女を見ていると自分にもまだ何かできるかもしれないという希望が湧いてくる。

 
 オーデション番組「ブリテンズ・ゴット・タレント」は動画共有サイト『YOU TUBE』などを通じ全世界に配信され、社会的現象を引き起こした。
「夢破れて」を歌い彼女の夢は破れることなく、昨年の11月デビューして、アルバムは全世界で800万枚を突破。今後800万ボンド(12億3000万円)を稼ぐとも報じられている。わずか4分足らずの紅白歌合戦の出演ギャラが528万円にはまたまた驚かされた。


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