2008年09月09日

あの塾に行きなさい

  「エクシードに行きなさい」これは何の面識もない、商売敵になるある塾の先生が生徒とその保護者に発した言葉でした。
 「うちの塾ではのばしきれません。エクシードであればきっと伸ばしてくれます」私は自分の耳を疑いました。入塾を希望する生徒の前で、その母親は淡々と語ってくれました。
 

 見知らぬ同業者が、自塾の生徒に転塾をすすめ、しかも「エクシード」と塾までも指名してくれているのです。確かに、その生徒の成績は決していいとはいえません。しかし、そんな生徒を学習指導を通じて元気づけ、明るくし、やる気を出させ、自信をつけさせる。それが私塾に課せられた使命だと思い、それに生きがいを感じていた私にとって考えられない言葉でした。


 生徒の層は、自発的に努力する生徒20%うまく指導すれば努力をし始める生徒60%最後まで努力することの尊さを気づかない生徒20%に大別されます。個別指導では、上位10%、60%、下位10%をボリームゾーンとして、それぞれの層の生徒に、学力に応じた指導を提供します。つまり生徒を見放すということはあり得ないのです。

だから「エクシードに行きなさい」には正直驚かされました。しかし、同業者にすすめられるということは、それだけ存在価値を認められているということで喜んでいいのでしょう。若い講師と杯を酌み交わしながら話は大いに盛り上がりました。


  「塾と学校の担う役割はどう違うんですか」講師からの質問がありました。「学校」は生徒のヤル気を評価するところで、「塾」はヤル気を引き出すところと私は即座に答えました。
 

 学校はただ単に生徒を評価すればいいのですが、塾はそうはいきません。生徒は塾に来ることによって、成績があがった・勉強が面白くなってきた・やる気がでてきた・勉強の方法がわかったなど何らかの変化をもたれさなければなりません。これが大きなアピールとなるのです。 
 生徒がとことんわかるまで説明して「わからせる」ことは私たちの役割で、理解したことを自力で解いて「できる」ようになって生徒ははじめてホンモノの学力が身につくのです。


 『塾づくりは人づくり』塾に生徒が集まるかどうかは、塾のブランドやシステムよりも『人』によります。その『人』が、自分を磨き、理念に沿った指導を如何に貫くかにより塾の存在価値は高まると思うのです。それだけに学ぶことの誠実さも必要です。私たちはご父兄のニーズを的確に捉え、生徒が「この塾に来てよかった」そう思える塾でありたいのです。


 最後に「エクシードに行きなさい」と言われて、うちの塾に来た生徒、2カ月近くで学年順位を80番近くあげました。これはエクシードメソッドによるものです。

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