2008年06月05日

子どもにプラスのエネルギーを伝えたい

私は新規採用した講師に最初に必ず問いかける言葉があります。それは、「講師にとって一番大切なものは何だと思いますか?」です。そうするとほとんどの講師は「生徒にわかりやすく説明すること」「生徒の成績をあげること」などと答えます。


確かにこれは講師にとって必要なことです。しかしそうしたことは単なる技術に過ぎません。私たちに求められているのは、塾生の『学ぶ心を培う』ことです。だから私はまずは「あいさつ・笑顔・元気」の3つを大切して欲しいと言います。それは、あいさつはコミュニケーションの第一歩であり、笑顔・元気は塾生にプラスのエネルギーを伝えるからです。プラスのエネルギーは必ず人から人へと伝播します。
    
   教場にやまびこあいさつが飛び交えばほのぼのと明るくなり、「学ぼう」という気持ちも高まってきます。あいさつをするということは、人がそこにいることの認識であり、同じ空間を共有しているということの認識です。また、あいさつはその人の文化度・7つの人格をあらわすと言われます。性 格・積極性・ワークマンシップ・自信と情熱・社交性・教 養・心身の健康などがそれです。

あいさつにいつもの元気がない生徒に「○○君どうした、いつもの元気がないなー。何かあったん?」と聞くとほとんどの生徒は「友だちとけんかした」「親に叱られた」などと話してくれます。「ほう、そうか。何でけんかしたん?」「何で叱られたん?」話は続いていきます。

NHKのドラマ「フルスイング」でも高畠先生は、かたくなな生徒たちに校門の前で、「よっ、未来の婦人警官、おはよう」「未来のJリーガー、おはよう」と自分から積極的に声をかけ、生徒の中に入っていこうとしていました。この問いかけが生徒の心を開く行動につながっていったのです
 
先月の日本教育者セミナーで、「あいさつは人と人とを結びつける金の鎖である」という言葉を聴きました。本当にそう思います。あいさつがきちんとできる生徒は、学力向上のスピードが驚くくらいに加速されていきます。
あいさつ本当に大事にしたいですね。

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